ミライツクル

子どもの発達障害|基本から理解したい人のためのブログ

ADHD(注意欠陥・多動性障害)

ADHD(注意欠陥多動性障害)で処方される薬の効果と副作用について

更新日:

adhd 薬

ADHDの薬にコンサータとストラテラがあります。
脳の神経伝達物質に働きかける効果がありますが、副作用も報告されています。

ADHDは不注意・多動・衝動性などの特徴があり、学校での問題行動につながることもあります。
薬の服用は療育などを併用しながらしていく必要があります。

しかし、薬の服用では心配な点も…
ADHDの子どもが集団での生活がしやすくなるように薬について詳しく知ることが大切です。

スポンサーリンク

発達障害 336px

ADHDの子どもが使う薬の種類

日本で承認されている3種類の薬をご紹介します。

  1. コンサータ(メチルフェニデート塩酸塩徐放錠)
  2. ストラテラ(アトモキセチン塩酸塩)
  3. インチュニブ(グアンファシン塩酸塩)

以前はリタリンというメチルフェニデート塩酸塩製剤が使用されていましたが、ADHDでは処方ができなくなりました。現在はメチルフェニデートがゆっくり溶けて効くコンサータを使用するようになりました。

インチュニブは攻撃性を抑えるために服用します。脳の中枢神経に働きかけ、神経の緊張を取り去る働きがあります。インチュニプは2017年に承認された新薬で小児期におけるADHDの治療薬として期待されています。

ADHDの薬・コンサータとは

コンサータ

ADHDの治療にメチルフェニデートが使われます。一般的な薬の名称はコンサータと呼ばれています。

以前はリタリンが使用されていましたが、持続性がなく昼間学校での服用が必要で、問題があったため持続時間が長いコンサータが使用されるようになりました。

コンサータの仕組み

ADHDの症状は不注意・多動・衝動性があります。脳の神経伝達物質の中のドーパミンとノルアドレナリンがADHDに関与しているとされています。

コンサータはこの神経物質を脳内で増やすことでADHDの症状を軽減できます。脳内で神経伝達物質が放出された後、残った神経伝達物質が細胞内に再吸収されます。

再吸収の際に使うのがトランスポーターですが、このトランスポーターの働きをコンサータの作用により弱めることで再吸収が阻害されます。

コンサータは集中力の維持や感情の抑制、行動の計画など行動を司る前頭前野と体のバランスや動きをコントロールする線条体、やる気を出させる側坐核に作用します。また、コンサータは直接脳の神経に作用するため、即効性があることが特徴です。

コンサータの特徴

日本で初めてADHDで保険適用になった薬がコンサータです。コンサータの効果は早く、服用して12時間効果が持続されます。

しかし、コンサータは直接作用するために脳の広い部分に効果が及び、依存性になるリスクがあります。

リタリンの乱用により依存性が高くなることが有名になりましたが、コンサータは血中濃度が急に上がらないように加工されていて、リタリンほどではありません。

コンサータの効果・用量

コンサータを18歳未満の子供に使用するときは18mgをはじめ処方し、18~45mgまで増量してきます。
増量する場合は1週間以上の期間をあけ、9mgか18mgずつ増やします。1日の用量は54mg以下とされています。

コンサータは1日1回で朝に服用します。
日本では認可制の薬のため、登録や許可のある医師にしか処方できません。

コンサータを子どもに使うときの注意点

コンサータは1日1回の服用です。コンサータの午後の服用は避けます。飲み忘れの場合はできるだけ早く1回分を飲みます。

処方されたコンサータの錠剤を噛んだり、割ったり、砕いたり、溶かしたりせずにコップ1杯以上の水で飲むようにします。

ADHDの薬・ストラテラとは

ストラテラ

ADHDの治療のために使用するのがストラテラです。
一般的な薬の名称はアトモキセチンと呼ばれています。

ストラテラの仕組み

ADHDは脳の機能障害のため、脳内の情報を伝達する役割のある神経伝達物質であるドーパミンやノルアドレナリンの働きに問題があるとされています。

ノルアドレナリンの働きが少ないことで不注意や多動といったADHDの症状があらわれます。そこで、脳内のノルアドレナリンの量をストラテラの作用によって調節すれば、ADHDの症状を軽減することができるのです。

ノルアドレナリンが脳内で放出された後、残ったノルアドレナリンが再吸収されます。細胞内で残ったノルアドレナリンが吸収されると、吸収された分のノルアドレナリンの量が減ってしまいます。

再び取り込むのを抑制するために、ノルアドレナリンを運ぶ役割があるトランスポーターをストラテラの効果で阻害します。ノルアドレナリンの取り込みを抑制すると神経伝達物質の量が増えることになり、ADHDの症状が軽くなります。

ストラテラの特徴 ~コンサータとの比較~

コンサータ ストラテラ 比較

ストラテラとコンサータとの違いは何でしょうか。

コンサータは覚せい剤と同じような作用で、脳の神経を直接刺激することで症状を軽くします。

脳を覚醒状態にするのがコンサータですが、ストラテラは神経に作用せず、脳を覚醒することなくADHDの治療ができます。これは世界ではじめての治療薬で長期間の服用が可能になりました。

また、コンサータとは脳に作用する範囲が違い、コンサータは脳の側坐核、前頭前野、線条体に作用しますが、ストラテラは脳の前頭前野のみに作用します。

コンサータの効果は不注意ややる気や意欲、気持ちの切り替えなどの改善です。
一方、ストラテラは不注意や多動の改善の他いくつかの作業を同時にできるようになったり、優先順位がつけられるようになったりします。

ストラテラはコンサータよりもADHDの軽減効果が弱いのが特徴です。
しかし、コンサータは中枢神経系の薬のため、副作用が多いとされています。

ストラテラは効果が穏やかで、子どものADHDの場合は服用後2週間で症状の改善があらわれ、4週間で安定した効果が得られます。

ストラテラの服用の効果がでるまで何日もかかりますが、非中枢神経系のため薬の耐性や依存性がほとんどみられません。

ストラテラの効果・用量

ストラテラを18歳未満で使うときは1日0.5mg/kgから服用します。

段々と増量し、1日の服用が1.2~1.8 mg/kgにします。
ストラテラは1日2回朝と夕方に分けて服用し、1週間以上あけて増量していきます。

ストラテラの1日の使用量は体重1㎏に対して1.8mgあるいは120mgを超えて服用はできません。

ストラテラを子どもに使うときの注意点

ストラテラは子どもの治療に活用されますが、6歳未満児の幼児に対する安全性が確認されていません。副作用があらわれることがあるのでストラテラの服用後の様子はよく見ておく必要があります。

ADHDの薬の副作用は子どもにあるの?

ADHDの薬の副作用

薬には効果がありますが同時に副作用もあります。コンサータやストラテラで副作用がでた場合は医師に相談するなどの対応をとる必要があります。

コンサータの副作用

コンサータは神経過敏や関節痛などのアレルギー症状がおこることがあります。

他にも、口の乾きや食欲不振、吐き気、便秘、不眠、頭痛、体重減少動悸、成長遅延、眠気、皮膚粘膜眼症候群、脳動脈炎、視力調節障害、はく奪性皮膚炎、耳鼻咽喉感染症、麦粒腫、血液障害、せき、発熱、しびれ、錯覚感、躁状態、妄想、長期連用で効き目がなくなるなどの副作用もあります。

滅多にありませんがコンサータの重い副作用として依存性があります。長期にわたって、多量のコンサータを飲み続ける事で体が薬に慣れてしまいます。

この時の急な中止でイライラや強い不安感、不眠、ふるえ、けいれん、混乱、幻覚などの症状があらわれます。急に服用をとめず、徐々に減量していかなければいけません。

また、コンサータは悪性症候群や狭心症、脳卒中、肝臓の重い症状などが副作用として報告されています。

ストラテラの副作用

ストラテラは頭痛、食欲減退、傾眠、腹痛、口渇、悪心・嘔吐などが副作用としてあげられます。

その他、下痢、消化不良、胃痛・腹痛などの消化器症状・めまい、睡眠障害、抑うつ気分、不安、性欲減退、攻撃性などの精神症状・かゆみ(じんましんなど)、皮膚炎、発汗などの皮膚症状が報告されています。

ストラテラの副作用を和らげるための薬が処方されることがあります。胃痛や胸や下痢、吐き気、腹部膨満感を解消するガスモチンや胃酸分泌をおさえるガスターなどを用います。また、頭痛がある場合はロキソニン、バファリン配合錠などの解熱鎮痛剤を使用します。

以上のようにADHDの薬で処方されるコンサータとストラテラには強い副作用があります。副作用の心配もない、子供用のadhdサプリメントを代用してみるのも一つの方法として有効です。

参考adhdに効くサプリで人気のコドミンの副作用や効果について

まとめ

ADHDの治療薬にはコンサータとストラテラがあります。ADHDの症状に対する効果がありますが、どちらも副作用が報告されています。コンサータとストラテラはADHDが完全に治る薬ではありません。

薬と同時に療育など心理社会的治療も必要になります。薬の使用で不安がある方は医師によく相談して、より良い治療を進めていくことが大切です。

発達障害 336px

発達障害 336px

-ADHD(注意欠陥・多動性障害)

Copyright© ミライツクル , 2018 AllRights Reserved.