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ADHD(注意欠陥・多動性障害)

ADHDの二次障害だけは避けたい!症状や予防・対応の仕方について

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ADHD 二次障害

ADHDは注意欠陥多動性障害と呼ばれている先天的な障害です。

多動性・衝動性と不注意が特徴的な発達障害で、幼い時はあまり周りとの差がないため、見逃されてしまうことがあり、後に障害であることがわかることがあります。

診断がされていても成長していく中で適切な支援や配慮がなされないこともあり、そのために二次障害を起こすことが問題視されています。

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発達障害 336px

うちの子多動かも…ADHDとは?

ADHDは注意欠陥多動性障害あるいは注意欠如多動性症と呼ばれています。
多動性・衝動性や不注意が特徴です。

多動性

  1. 体が動いてしまう
  2. 落ち着きがない
  3. 過度にしゃべってしまう

衝動性

  1. 順番が待てない
  2. 嫌なことがあると乱暴になる
  3. 思いついたら会話中でも割って入る
  4. かんしゃくを起す

不注意

  1. ぼーとしている
  2. 忘れ物が多い 
  3. 集中力がない
  4. すぐ気が散る

その他の特徴としては次のことがあげられます。

  • 得意不得意の差が顕著にある
  • 極端に不器用である
  • 目をしばしばさせるなどのチック症状がある
  • パニックを起こしやすい
  1. 多動性と衝動性が強く出ているタイプを多動・衝動性優勢型
  2. 不注意が強く出ているタイプを不注意優勢型
  3. 多動・衝動性と不注意が合わさっているタイプを混合型

としています。

落ち着きがない子供

小さい頃の特徴としては休まず良く動き、予測がつかない行動をとります。
衝動的な言動が多くトラブルが絶えないことが多動性・衝動性が優位に出ている子に多い症状です。
不注意が優位に出ている子は静かにしているけれども、実際は人の話を聞いていないことがあります。

ADHDは早いうちから治療をし、支援をすることでその症状が目立たなくなってきます。
脳の機能障害のため、治ることはありません。

しかし、小学校の高学年になると多動や衝動的な部分が薄まることがあり、ADHDが見逃されてしまいがちです。適切な支援や配慮を受けないまま育つとトラブルが絶えなかったり、自己否定感が強かったりします。ADHDの一部は社会性が低くなり問題行動を起こすことが知られています。

うつ病ではなかった?ADHDの二次障害の症状とは

ADHDの治療を受けなかったり、適切な支援や配慮を得られなかったりして育ってきた子の一部は二次障害と呼ばれる症状がでることがあります。

主な二次障害の症状を説明いたします。

うつ病

常に憂鬱な状態や気分が落ち込むなどの状態を抑うつ状態と呼びます。この抑うつ状態はだれでも起こりうることですが、2週間続けて症状がある時にうつ病と診断されます。

ADHDの人は自分の好きなこと以外にはあまり物事に興味を持たず、衝動性などで他人とのかかわり方がわからずに育ってしまうと集団から孤立してしまいがちです。日常生活で楽しんで過ごすことがなくうつ状態に陥りやすいと言われています。

また、仕事での失敗や家庭内の不和などで落ち込むことが多く、それに対しての対処の仕方がわからないまま、うつ状態になってしまうことがあります。

不安障害

不安障害は漠然とした恐れの感情を抱く症状です。はっきりとした理由がないまま不安な気持ちが生まれてしまうことが多くあります。

理由があっても過大に不安要素が大きくなり、病的な状態になります。大人になってからこの障害が出る人の中で実はADHDである人も存在します。

双極性障害

躁うつ病と呼ばれていた精神疾患です。躁状態とうつ状態が繰り返し起きます。躁状態とは気分が高揚して眠らずに調子よく活動を続けるようなハイテンションが続く状態です。

うつ状態は気分が滅入り、何をしても楽しくない・つらい・苦しい・やる気が全く起きず・時には自殺を考え、自殺をしてしまうような症状です。

躁状態がADHDの衝動性に似ています。また、急に落ち込むことがADHDにもありますが、これもうつ状態に近い状態です。双極性障害だと思われていた人が小さい頃から同じような状態があり、ADHDであった例があります。

ADHDの場合、不安を上手にコントロールできずに自分の気になることがあるとひどく落ち込むことがあります。それが、常に日頃から繰り返し起きることで双極性障害の症状よりもひどい状態になることがあります。

パーソナリティ障害

パーソナリティ障害は人格障害と呼ばれていました。性格が悪いとか育て方が悪いということではありません。他人とは違った感性で行動をとるために本人や周囲が困っている場合に診断が下されます。

社会性に問題を抱えている状況はADHDと同じ特徴です。ADHDであることで学校や社会で孤立して人間関係を構築できず、社会に適応できないような思想を身に付けてしまう事があります。

睡眠障害

落ち着きのなさがあるADHDは夜でも活発に行動してしまい、それが原因で睡眠が常にとれない状態になり、昼夜逆転する睡眠障害になることがあります。

依存症

衝動性の強いADHDの場合、抑制が効かず、アルコール依存症などの依存症になることがあります。強い焦燥感などで落ち着かず、気を静めるために何かに依存してしまうことが多々あります。

アルコール依存症以外にも薬物やギャンブルなど生活に影響がでてしまうほどの状態になり、依存症を誘発することがあります。

見過ごされてきた子が悩む!ADHDの二次障害の理由は?

二次障害

ADHDの治療方法はありますが、診断を受けずに育ってしまった子はひとりで悩みを抱えていることがあります。この悩みは障害を持った人でないと理解できないような独特のものです。

周りからは困った人・わからない人として見られてしまいます。そのために、教師や友達からは「ダメな子」「困った子」「問題児」としての扱いを受けてしまいます。

ADHDの子にはこの状況をどうにかしたいという思いはあります。しかし、どうしたら良いのかがわからないので、改善がなかなかできません。何をしても自分の評価が低いままで、自己肯定感が育たず二次障害を引き起こしてしまいがちです。

治らないの?ADHDの二次障害の対応のしかた

ADHD 対応

大人になって精神疾患を患ってしまった場合は精神科や心療内科で診てもらうようにしましょう。

ADHDの診断がなく育った子どもの中には不登校や反社会的行動をとる場合もあります。早いうちに相談機関と連携をとることが望ましいでしょう。

ADHDと診断されている場合は適切な対応がとれるように医療機関などと連携をとることが重要です。

参考ADHDは治せる? 注意欠陥多動性障害の気になる治療の方法とは

二次障害を避ける予防とは

ADHDの特徴を知ることで、障害の困難さを理解してあげられます。ADHDの子はわかっていても衝動性や多動性を抑えられないことがあります。不注意も本人が気づかないままになってしまっています。

周りの人はADHDの行動を否定して厳しく注意をしないようにします。できることをみつけてあげて、わかりやすく指示をするなどの工夫が必要です。

普通に発達していくことを定型発達といいます。定型発達の子ができる範囲とADHDの子ができる範囲は違います。小さいことからできるようにしていき褒めていくことが自己肯定感を育てます。

ADHDの子は成功体験が少なく、失敗ばかりしてしまいます。集中できるような静かで、刺激が少ない環境で勉強や活動ができるようにしてあげることが大切です。成功体験をより多くできるように、学校や家庭では落ち着いた雰囲気を作ってあげましょう。

まとめ

ADHDの診断がされないまま、障害がわからず成長すると二次障害につながることが多く、時には重症な精神疾患などになることもあります。ADHDと診断されていても適切な支援や配慮がないまま育ってしまう事もあります。

イギリスの調査チームによると発達障害の人の平均寿命が定型発達の人よりも短いと報告されています。これは自殺が原因のひとつとなっています。ADHDであると悩みをかかえて生きていくつらさを持ち続け、それが生活を前向きにとらえられなくなることがあります。

ADHDHなどの発達障害に関わらず、人は他人に認めてもらい、大切にされていることを実感することで安心感が得られ、次へのステップが踏めるようになります。褒めて育てることでADHDの二次障害を避け、障害を乗り切れるようにできると良いですね。

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